山梨学院大学孔子学院山梨学院大学孔子学院

2025年度 中国文化講座(第2弾)を開催!

新着情報

ホーム > 新着情報 > 2025年度 中国文化講座(第2弾)を開催!

 山梨学院大学孔子学院では、本学の学生・教職員のみならず、地域の皆さまにも中国および中国文化への理解を深めていただくことを目的として、年3回「中国文化講座」を開催しております。

主催者代表挨拶:山梨学院大学孔子学院 日本側学院長 熊達雲

 6月28日開催の第1弾に続き、7月6日(日)中国文化講座(第2弾)を開催。今回は、東北大学名誉教授であり、「東北大学魯迅研究プロジェクト」代表、「魯迅仙台留学百二十周年記念会」代表を務める大村泉博士を講師にお迎えし、「魯迅の仙台留学―『藤野先生』と『医学筆記』」をテーマにご講演いただきました。

東北大学名誉教授 大村 泉 博士

 講演では、近代中国文学の父と称され、日本でも中学校の国語の教科書等にも取り上げられなじみの深い魯迅が1904年から1906年にかけて仙台医学専門学校(現・東北大学医学部)に留学していた当時の様子について、教室の写真、新聞記事、教科書、当時の魯迅を知る同級生の話など貴重な資料を用いながら詳しく紹介しました。
 特に、魯迅の自伝的短編小説『藤野先生』に描かれた解剖学講義や幻灯(スライド)をめぐるエピソード、「医学筆記」など資料をもとにした詳細な解説は、文学作品の背景にあるリアルな留学生活を浮かび上がらせ、参加者の関心を大いに引きつけました。
 また、大村博士は医学生だった魯迅が、授業で書き取ったノートへの藤野先生による添削指導や、解剖学の授業内容について、医学的見地も交えて分析され、講座は知的好奇心に満ちた充実した内容となりました。
 講座の最後には、本孔子学院「中国文化講座」恒例の抽選会も行われ、当選者には魯迅の代表作『阿Q正伝・狂人日記 他十二篇』が収められた書籍に加え、魯迅の名言がデザインされたオリジナルポーチが贈られ、会場は和やかな雰囲気に包まれました。

中国文化講座恒例の抽選会

当選された来場者のみなさん

おわりの言葉:山梨学院大学孔子学院 中国側学院長 趙蔚青

 山梨学院大学孔子学院では、今後も多様な視点から中国文化の魅力を紹介する講座を企画してまいります。
 次回第3弾もどうぞご期待ください!

大村博士ご夫妻と山梨学院大学孔子学院スタッフ

文責:根岸深雪
写真提供:山梨学院大学広報課

/ 日中文化交流 講座 / 2025年07月09日