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山梨学院大学 教員プロフィール

法学部政治行政学科 教授

小菅 信子 (Nobuko Margaret Kosuge)(こすげ のぶこ)

担当科目
歴史学Ⅰ
歴史学Ⅱ
平和学Ⅰ
平和学Ⅱ
国際文化研究Ⅰ
国際文化研究Ⅱ
基礎演習Ⅰ
基礎演習Ⅱ
専門演習Ⅱ
専門演習Ⅲ
講義日
月曜日・火曜日・水曜日
研究室
40号館(経営情報学部棟)4F 4-12研究室
専門分野
日本近現代史・国際関係論
最終学歴
上智大学大学院文学研究科史学専攻博士課程修了
取得学位
修士(史学)(上智大学)
主な所属学会
軍事史学会(理事)、国際歴史学会・第二次世界大戦史日本委員会(委員)、アジア国際法学会日本協会
ブログ・ホームページ等
http://viaf.org/viaf/103694064/

研究のヴィジョン

 日本近現代史・国際関係論、平和研究が専門分野です。戦時・災害時・大事件などの極限状況で、いかに人間性を保護してきたのか(しうるのか否か)、それが後にどのような意味をもったのか(もつのか否か)について研究しています。研究成果は、各国の言語で公表しています。

主な研究業績

●『原典でよむ 20世紀の平和思想』岩波書店、2015年。
●『歴史問題ハンドブック』(共著)岩波書店、2015年。
●『日ロ関係史』(共著・日ロ同時出版)東京大学出版会、2015年。
●「絵筆が描く日本軍捕虜収容所」(日英両国語)国立公文書館アジア歴史資料センター、2015年。
●『放射能とナショナリズム』彩流社、2014年。
●『14歳からの靖国問題』ちくまプリマー新書、2010年。
●『ポピーと桜―日英和解を紡ぎなおす』岩波書店、2008年。
●『戦後和解』中公新書、2005年 (第27回 石橋湛山賞)。
●『戦争と和解の日英関係史』(共編著)法政大学出版局、2011年。
●『独仏共通教科書と日中韓の試み』(共編著)明石書店、2009年。
●『東京裁判とその後――ある平和家の回想』(翻訳・解題) 中公文庫、2009年11月。
●『歴史と和解』(共著)東京大学出版会、2011年。
●『過ぎ去らぬ過去との取り組み 日本とドイツ』(共著)岩波書店、2011年1月。
●『日本赤十字社と人道援助』(共著)東京大学出版会、2009年11月。
●『歴史和解と泰緬鉄道―英国人捕虜が描いた収容所の真実』(共著)朝日新聞出版、2008年。
●『他者との出会い』(共著)、東京大学出版会、2007年。
●『戦争と人道』(編著)、山梨学院大学生涯学習センター研究報告第17輯、2006年。
●『日露戦争とポーツマス講和』(共編)山梨学院大学、2006年。
●『腐敗と再生―身体医文化論III』(共著)、慶応義塾大学出版会、2003年。
●『戦争の記憶と捕虜問題』(共編著)、東京大学出版会、2003年。
●『戦争の傷と和解』(編著)、山梨学院大学生涯学習センター研究報告第11輯、2003年。
●『身体医文化論』(共著)、慶応義塾大学出版会、2002年。

■英語のおもな出版物
● Japan and Britain at War and Peace (ed. with Hugo Dobson), Routlege, 2009; 2013(paperback edition).(『戦争と平和の日英関係』ヒューゴ・ドブソンと共編著。)
● Britain and Japan in the Twentieth Century: The One Hundred Yeas of Trade and Prejudice. (ed. with Philip Towle), I. B. Tauris, 2007.(『20世紀の英国と日本』フィリップ・トウルと共編著。)
● Japanese Prisoners of War (ed. with Philip Towle and Yoichi Kibata), Hambledon and London, 2000.(『日本の戦争捕虜』フィリップ・トウル、木畑洋一と共編著。)
●”The Tokyo Trial and British-Japanese Reconciliation: The Question of tu quoque, Political Oblivion and British Prisoners of War,” Japan and Britain at War and Peace (ed. with Hugo Dobson), RoutlegeCurzon, 24 April 2009 (forthcoming). (「東京裁判と日英和解:「裁く手の汚れ」の問題、政治的忘却、英軍捕虜」)
●”Paths to reconciliation in East Asia: An investigation of Japan’s postwar/postcolonial reconciliation with its Asian neighbors,” The 2008 Global Forum on Civilization and Peace: Truth and Reconciliation in East Asia, Academy of Korean Studies, May 2008.(「東アジアにおける和解への道:日本とアジア近隣諸国の戦後/植民地後和解についての研究」)
●”A narrative of a British FEPOW and the Nagasaki disaster,” Hogaku Ronshu, Faculty of Law, Yamanashi Gakuin University (Vol. 59, 2007).(「ある英軍捕虜と長崎の惨禍をめぐる語り」『法学論集』山梨学院大学法学部、第59巻、2007年。)
●”The prompt and utter destruction: The Nagasaki disaster and the initial medical relief,”The International Review of the Red Cross (Volume 89-2, Issue 866, 2007)(「迅速且完全ナル壊滅.:長崎の惨禍と初期医療救護」『国際赤十字紀要』第89巻2号特集866、2007年。)
●”The pressure of the past on Anglo-Japanese relationship,” Kosuge and Towle (eds), Britain and Japan in the Twentieth Century.(「日英関係における過去の重圧」)
● ”The non-religious red cross emblem and Japan,” The International Review of the Red Cross, No. 849, March-June 2003.(「非宗教的赤十字標章と日本」『国際赤十字紀要』第849号、2003年。)
●”Religion, the Red Cross and Japanese treatment of POWs,” Japanese Prisoners of War (ed. with Philip Towle and Yoichi Kibata), Hambledon and London, 2000.(「宗教、赤十字、日本軍の捕虜処遇」)
研究業績の詳細はJ-GLOBAL(科学技術総合センター)のデータベースをご覧ください: http://jglobal.jst.go.jp/detail.php?JGLOBAL_ID=200901042132565000

教育のヴィジョン

 学生の皆さんのひとりひとりの才能を開花させるお手伝いをすることが、教師としての私の使命です。
 この世には、いろいろな人間関係があります—親子や夫婦、兄弟姉妹などの家族関係、友人関係、恋人関係、先輩と後輩の関係……教員と学生の関係も特別なものです。私にも、大学時代には「先生!」と呼びたい人々がいらして、そのなかには私を信頼してくれる先生もいらっしゃいました。
 教壇に立つとき、私は、いつもそこに、大学生の頃の自分、大学時代の私の先生がいるのだと思いながら、皆さんのひとりひとりに接していきたいと思っています。声をかけてください、お応えします。質問をしてください、お答えします、あるいは私と一緒に考え実践しましょう。

主な教育・指導

小菅ゼミは、戦争と平和、社会正義、復興支援、国際文化論をめぐるさまざまな問題に取りくんできました。小菅ゼミが中心となって企画あるいは運営した主なプロジェクトを御紹介します。

●2002年度: 
英国大使館が展開した「日英グリーン同盟」に参加。「国際友好と和解トラスト」会長フィリップ・メイリンズ氏を英国バーミンガムより招き、本学にて記念シンポジウム「日本とイギリス:アジアとヨーロッパを結ぶ絆」および和解植樹セレモニーを開催。メイリンズ氏、英国大使館代表、国際交流基金日米センター所長紿田英哉氏、古屋大学学長、三神短大学長らによってイングリッシュ・オークが植樹された。マスコミなどでも大きく報道された。翌年、ゼミ長が英国大使館に招待され、記念パーティーに参加した。

●2003年度: 
女子学生の将来、女性の恋愛や結婚とキャリアをどう両立させていくかをテーマに「織姫プロジェクト」を結成。学生チャレンジ企画に選出された。甲府市等の諸行事に参加するかたわら、七夕の日に公開セミナーを開催。『山梨日日新聞』などに大きく紹介された。また、「東アジアの戦後和解」について日中学生プロジェクトを結成。英国リーズ大学よりキャロライン・ローズ博士、同ダーラム大学よりジョン・ウェスティ博士を招き、4月と12月に公開セミナーを開催。12月のセミナーには、都留文科大学の笠原十久司教授と笠原ゼミのメンバーも合流し親睦を深めた。

●2004年度: 
「戦争の記憶と日中関係の将来」をテーマにプロジェクトを結成。昨年にひきつづき、都留文科大学笠原ゼミとジョイント公開セミナーを七夕の日に本学にて開催、日本・中国・モンゴルの学生が活発に報告と意見の交換をした。また、赤十字やUNHCRについて取りくみ、ゼミ生2名がFM甲府に出演、日本赤十字社や日赤看護大学の方々、甲府市民の方々とともにワークショップをもった。

●2005年度:
多彩な研究関心をもってゼミ生がさまざまなプロジェクトにとりくんだ。とくに靖国問題、愛国心とは何か、教科書問題などをテーマに、学内だけではなく東京での研修や合宿などを通して、研究関心を深めた。また10月に本学で開催されたポーツマス講和100周年を記念したシンポや国際会議にも積極的に協力した。

●2006年度:
4月、ビルマ戦「インパール作戦」から生還し、戦後は日英和解に尽力してこられた平久保正男氏をお招きして公開セミナーを開催。歴史認識問題について共同研究を行い、サルキソフ・ゼミ、都留文科大学笠原ゼミとジョイント公開セミナーを1月に開催した。

●2007年度:
核問題と歴史認識問題を軸にグローバルな視野にたって研究を進めた。前期の主な研究報告テーマは「第二次世界大戦とは何か」「第二次世界大戦とローマ法王の<沈黙>について」「アウシュビッツと<アウシュビッツの嘘」「東アジアの冷戦史」など。2008年1月、毎日新聞社の岸俊光氏をお招きして、ドイツの和解政策と東アジアの和解の問題について公開セミナーを開いた。

●2008年度:
核兵器をめぐる問題や、戦争の記憶と和解に関する問題を中心に研究を進めた。12月、共同通信の元ワシントン支局長・松尾文夫氏、国際交流基金日米センター所長で元カナダ大使の沼田貞昭氏を中心に、「原爆投下と<日米和解>」について公開セミナーを開催。1月〜2月FM甲府にゼミ生出演、「平和について語り合おう」と題して1年間の研究成果を発表。また、11月には甲府昭和町「学生議会」にゼミ代表が登壇、国際交流などについて議会質問や提案を行った。

●2009年度
核兵器をめぐる問題、CO2削減、戦争の記憶と和解、鳩山連立政権の課題と野党としての自民党をめぐる諸問題を中心に研究を進めた。10月に甲府昭和町とのワークショップに参加し病児保育について政策提言を行った。2010年1月には、元産経新聞記者・加藤裕氏と東京女子大学教授・黒沢文貴氏をお招きして、「ジャーナリストの見た戦争・戦後・現代」と題する公開セミナーを開催した。同じく1月にFM甲府「平和について語り合おう」に出演して、ゼミの研究成果の公表した。また、本年度の卒業式における学科総代は小菅ゼミ生がつとめた。

●2010年度
核をめぐる諸問題と、沖縄戦と戦後の沖縄めぐるさまざまな問題に取り組んだ。5月14日に、広島の原爆体験者である木佐木輝夫氏を招いて公開セミナーを開いた。後期は甲府・昭和町とのワークショップ・政策提案報告会において、①生涯学習と平和教育、②高齢者と児童のふれあい交流、③町のシンボルタワー建設について報告・提案を行った。また、2011年1月21日に、カンボジアなどで対人地雷の除去に尽力してこられた雨宮清氏を招いて公開ゼミナールを開催した。

●2011年度
東日本大震災と原発事故をめぐる諸問題を考察し、被災したかたがたへのサポートについて、小菅ゼミとしてできることに着手。UTY(テレビ山梨)「ウッティ発! 今、求められるきずなの輪」(本放送2011年5月4日)で放映された。ゼミ生によるボランティア活動(気仙沼など)。2012年1月には、「震災とメディア」をテーマにしたシンポジウムで、首都大学東京の渡邉ゼミと協働。また、甲府・昭和町に、学生政策提言として、被災地との交流イベントを提案した。

■2012年度
東日本大震災と原発事故をめぐる諸問題を中心に、災害後・戦後の平和構築にむけて実践的に取り組む。具体的には、3つのワーキング・グループを編成し、①宮城・福島への理解を深め、石巻市などへボランティア/応援旅行を2回以上おこない、研究成果を報告、②甲府・昭和町にひきつづき被災地との交流計画を提案、③公開シンポジウムの開催を予定。さらに、とくに「英語力」を高めることもゼミの目標のひとつとした。

●2013年度
東日本大震災と原発事故をめぐる諸問題を中心に、復興支援に実践的に取り組んだ。作業班を結成し、とくに子どもの心のケアについて多角的に考察し、政策提言ワークショップで「子どもの心のケア」について提案をした。

●2014年度
東北訪問、政策提言ワークショップに参加。リニア開通にさいして、首都圏から日帰りできる文化施設を建設することを、具体的に提案した。論証力を高めることを主な課題とした。1年ゼミから、小論文テストの優秀賞を獲得した学生が出た。

●2015年度
日本の政治・外交・安全保障にかんする討論・論文作成を行ないながら、第二次世界大戦終結70周年にさいして公開ゼミを開催。近現代日本研究への足がかりをつくった。また、基礎演習と専門演習のゼミ生同士の交流を深めた。

●2016年度
「文化の塔を樹つる」(山梨学院校歌より引用)こと、創立70周年にさいして新たな山梨学院大学ブランドを創ること、少子高齢化と対峙する地域社会への貢献と国際文化交流の促進をめざして、新プロジェクト「山梨学院歌舞伎・酒折座」創設。近現代日本文化を研究実践する。4月・6月・12月にワークショップや公演を行なった。その様子はNHK「まるごと山梨」や山梨日日新聞、甲府ケーブルテレビなどで、幅広くとりあげられた。

社会活動のヴィジョン

 社会という個性的で多様な集団のなかで、自分という「個」でなければできないことが、生きているうちにだんだんと見えてくるようになります。タイミングはとても重要です。自分のやりたいことと自分のできることとを判断しながら、理念と実践を切磋琢磨させ、ニーズをみきわめながら、すこしでも多く社会に貢献していきましょう。

主な学内活動・社会活動

■国立公文書館・アジア歴史資料センターに「絵筆が記録した日本軍捕虜収容所」(日・英/閲覧無料)をアップしています。:http://www.jacar.go.jp/newsletter/newsletter_018j/newsletter_018j.html
■歌舞伎舞踊家・師範。芸名は花川白蝶(はなかわ・はくちょう)。日本舞踊協会東京支部城東ブロック所属。
 花川蝶十郎六世直門。花川流は、かつて市村座や亀屋座(甲府)に縁が深く、六世尾上梅幸、六代目尾上菊五郎の芸風をうけつぐ歌舞伎舞踊の流派です。
■「山梨学院歌舞伎・酒折座」座長。