目的及び教育目標

 本大学健康栄養学部は、栄養学、食品学、栄養マネジメント、給食経営管理に関する教育研究活動を通じて、広い国際的視野を持ち実践的な知識と技能を備え、創造力と行動力を発揮して理想の未来を創る人材を育成することを目的とする。
 この目的のため、健康の保持増進・疾病の予防と改善を目指す栄養管理遂行能力と、地域社会の食生活と健康の向上に貢献する資質を養うことで、たくましく生きる力を育成することを教育目標とする。

健康栄養学部で身につける5つの力

「幅広い教養と対人関係力」

幅広い教養と対人関係力を“食”と“健康”を担う人間の基盤と考え、教養教育をはじめとする教育全般を通して、その育成に取り組みます。

「高度な専門的知識・技術」

“栄養”と連動する保健・医療・教育・福祉・介護など、多岐にわたる管理栄養士の職務において、専門的知識・技術のレベル向上を図ります。

「チーム医療に貢献する力」

チーム医療を遂行する一員として、職務に対する理解を深め、病棟における適切な栄養管理や栄養支援を実践できる能力を養います。

「優れた栄養指導能力」

生活習慣病予防などにおける栄養指導等の業務の適切な遂行と、保健指導対象者の行動変容支援を担える人材の育成をめざします。

「地域の活性化に貢献する力」

山梨県や関係機関から講師の派遣を得て、地域の食への関心や造詣を深め、地域の食産業の活性化に意欲を持てる人材を育てます。

 

「管理栄養士」「栄養教諭」をめざして

健康栄養学部管理栄養学科は、山梨県で唯一となる管理栄養士養成施設です。現在の日本では、「健康」や「栄養」に対する国民の意識が高まっており、医療制度や介護保険制度の改正、食育基本法の制定など、“健康づくり”のための施策が進められています。このような状況においては、適切な食生活と健康の指導を実践できる「管理栄養士」、および教育現場での“食育”の普及を担う「栄養教諭」の果たす役割は非常に大きく、社会的にもその必要性が問われています。

栄養士養成校として60余年の伝統と実績を誇る山梨学院

健康栄養学部は、2010年に開設された新しい学部ですが、創立以来60余年にわたって栄養士を養成してきた伝統と実績のある山梨学院短期大学食物栄養科が母体となっています。

学部長メッセージ

健康栄養学部長/管理栄養学科長 名取貴光

 本学部では管理栄養士という専門職養成を目的としているため、過密な教育課程を編成しています。

 これは、管理栄養士の職務が医療・保健・福祉・教育・介護と多岐に渡っており、いずれの分野においても専門性の高度化にともない、専門的な知識・技術のレベル向上が必要とされているからです。また、管理栄養士には、基礎的能力として、人の健康と生命に対する洞察力・倫理観、傷病者や食教育・栄養教育対象者とのコミュニケーション能力やカウンセリング能力、チーム医療での協調性や積極性、課題解決のための探究心や情報収集・分析能力が重視されています。さらに、地域の課題に対応した健康増進・食育推進・食産業振興活動を遂行する能力や、深い専門性を課題解決に向けた具体的な提案に展開できる能力を備え、主体的に地域の課題を捉えて社会に貢献しようとする態度が求められます。

 本学部では、基礎基本の徹底を図り、その上に立った専門知識・技術の確実な定着と総合的能力の育成を目指しています。

教員一覧