8〒100-8251 東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスビル■酒井根中・小川健太監督 全国中学校駅伝優勝昨年12月の全国中学駅伝で優勝した酒井根中。右端が小川監督〈写真提供:小川健太監督〉■佐久長聖高・高見澤勝監督 ■5000m高校新&全国高校駅伝2位高校長距離を牽引する佐久長聖高を指導する高見澤勝監督(左端)。写真は17年12月の全国高校駅伝優勝時右から三菱重工の黒木純監督とマラソン自己記録2時間06分47秒の井上大仁、2時間05分51秒の山下一貴、2時間07分05秒の定方俊樹〈写真提供:三菱重工マラソン部〉右から飯島理彰駅伝監督、阿部コーチ、大崎悟史コーチTEL:03-6748-7806 FAX:03-6685-4923 ■三菱重工・黒木純監督 ■ マラソン世界陸上代表&ニューイヤー駅伝4位る点もある」と言う。 練習中は、自身がアキレス腱のケガで苦しんだ経験を、学生たちには味あわせたくない、という思いでアドバイスする。「フォームや動きをよく見て、動画も撮って、ここを気をつけよう、こういう動きづくりや補強をしたらいいんじゃないか、と口酸っぱく言っています。足した小川健太監督だ。自身も中学時代に全国中学駅伝の優勝経験を持つが、高校から故障が多くなり、山梨学院大ではマネジャーとして4年間チームを支えた。「動きづくりなど、走る以外のメニューは山梨学院大のトレーニングを活用しています」 千葉県柏市の部活動は、朝か放課後のどちらかで活動する規則で、酒井根中は朝練習しか行わない。時間は7時10分から45分間。選手たちは朝練習前に、自発的に体を動かしている。放課後も選手自らがメニューを考え、各自で練習している。 選手個々の意識が高い取り組みができているが、小川監督が着任した19年当時は「ほぼゼロからのスタートだった」という。4年目で全国優勝と驚異的な成長をしたチームに、小川監督はどんな種を蒔いたのだろうか。「“このくらいでいいだろう”で済ませている風潮が強かったんです。生活面でもそうでしたし、の速い遅いは能力も関係するので言いませんが、取り組む姿勢はどんな選手でも頑張れる。気持ちが入っていない選手には厳しく言いますね。今は選手同士が注意しないし、1つ1つの動き作りを徹底しない。そこが“ぬるい”と思います」練習でもすぐあきらめていた。練習の強度を一度下げて、まずはやり切る練習をひたすら続けました」 中学校はもちろん、選手のスカウトはできない。入ってきた選手を強くするだけだ。しかし前述のように選手が自主的に練習に取り組む意識になれば、練習の強度も徐々に上がる。 チームの雰囲気も、下級生が上級生と話しやすくなり、一体感が強まった。3000mの自己記録が8分台なのは伊藤悠ノ介1人だけだが、全員が力を発揮してエースが4区でトップに立つ展開を可能にした。「できるのは入部してくれた子に、声をしっかりかけ続けることだけです。しかし山梨学院大の根幹も、地道にコツコツ続けることでした。中学でやるべきことも同じでしたね」 32歳の若い指導者が、山梨学院大のスタイルでチームを全国一に導いた。 佐久長聖高の高見澤勝監督は 人に厳しく接することができるタイプと自ら認めるが、大崎www.mcc-sports.co.jp各カテゴリーで全国トップ選手を育成 22年12月の全国中学駅伝優 山梨学院大OB指導者たちの勝校、酒井根中を率いるのはチームがこの1年、全国トップの成績を出し続けている。13年3月に山梨学院大を卒業母校に着任した阿部コーチの思いは? 昨年(22年)8月に阿部竜巳コーチが着任した。15年に山梨学院大を卒業し、小森コーポレーションで4年間競技を続け、その後4年間はスタッフとして実業団選手たちを支えてきた。 井上大仁(三菱重工)とは同学年で、自他ともに厳しく律した学生時代を過ごしてきただけに、「8年ぶりに戻って危惧す■■山梨学院大OB指導者たちMCCスポーツ株式会社山梨学院大OB指導者たち
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