山梨学院デジタルパンフレット::陸上競技部第98回箱根駅伝ドキュメント
4/16

4石部夏希が7区のチーム記録を28年ぶりに更新10区の篠原楓。立教大と東海大を抜き、帝京大(13位)を引き連れ前方の3校に迫った第99回箱根駅伝総合14位 11時間04分02秒往路16位 5時間33分39秒復路14位 5時間30分23秒1区 木山達哉(4)8)1.03.052区 B・ムルワ(4)5)1.07.223区 村上大樹(2)19)1.04.314区 北村惇生(3)10)1.02.465区 新本 駿(2)18)1.15.556区 髙田尚暉(2)10)59.537区 石部夏希(4)9)1.03.588区 伊東大暉(4)11)1.05.259区 高木翔瑛(3)18)1.11.1810区 篠原 楓(4)5)1.09.49補員 岩谷 翼(4)補員 橘田大河(4)補員 島津裕太(3)補員 大西 陸(2)補員 徳田秋斗(2)補員 J・ムトゥク(1) 新生・山梨学院大は一歩ずつ階段を上る。2020年に予選敗退という苦難の船出も、2021年に本戦復帰。復帰戦は序盤から下位を低迷したが、2022年は木山の健闘を起点に上位争いに顔を出した。 そしてこの2023年は、1、2区で前回に近い戦いを繰り広げた上で、ずるずると後退した前回とは違う一面を見せた。 それが、前の区間の苦戦を受けた4区北村や10区篠原の動じない走りであり、6~8区の好走の連鎖だった。7区の石部と10区の篠原は山梨学院記録を更新。石部は1995年に國増尚吾が出した1時間04分38秒を28年越しに塗り替えて1時間03分58秒とし、篠原は兼子侑大(2015年)によるハイレベルなタイムを20秒更新した。 1区の木山も前回とは異なるスローペースに応じて、ワンランク上の争いを演じ、2区ムルワは初の本戦を走り、心配された坂を力強く上った。5区の新本も脚に痙攣を起こしながらタスキを途切れさせなかった。 山梨の地の利を得た雑草たちは、地道に根を這わせ、たくましく育つ。「シード権を置いていけなったことは後輩たちに申し訳ないですが、『今回の14位があったからシードを取れた』と言ってもらえたならうれしい」と伊東。未来を託された後輩が、この14位に価値を与えるに違いない。

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る