山梨学院デジタルパンフレット::陸上競技部第98回箱根駅伝ドキュメント
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12荒川コース 出発点は緑が丘競技場で、起伏が少なくスピードを出しやすい約10.5kmだ。平八重充希(3年)は「他のコースよりペースを上げてリズム良く走る」ことを目的に取り入れている。川の流れや富士山を見ながら走ることで新鮮な気分で走ることができるという。平八重は1km毎3分40秒ペースまで上げるが、3分20秒まで上げる選手もいる。平八重自身は「キツいところで淡々と押して行く走り」が特徴。写真の6km過ぎではまだ余裕を持っているが、7.5km以降の3kmで押して行く走りを鍛えている。昨年は長期間の故障で低迷した。「荒川コースの最後3kmはキツいですけどリズムを維持したい」。その走りができれば、今年は必ず結果が出る。昇仙峡コース 上り下りの激しさが特徴のコース。寮から近い緑が丘競技場を出発点とし、終着点の花園まで約15kmのコース。最初の4kmはゆるやかな上りで、8kmまではさらに傾斜が大きくなる。12kmまでは箱根駅伝5区を思わせる急坂と急カーブが連続し(写真)、最後の3kmは一気に下る。そこから寮まで走って帰ると18kmになり、花園からさらに愛宕山コースを続けて走れば25kmとなる。土器屋快都(3年)は「走り込みの期間で体力を上げていくこと」を目的に使っている。「ペースは体調によって変えますが、万全のときはガンガン飛ばします。スピード練習の2日後くらいに行えば、セット練習としての効果も期待できます」ほったらかしコース 川田グラウンドを出発点に、片道8kmを折り返して戻る16km。2kmくらいから上りが始まり、6km以降は傾斜が大きくなる。だが甲府市街を一望できる見晴らしの良さが、選手のモチベーションを刺激する。伊藤要(2年)は「箱根駅伝前やロードシーズンで、距離への耐性をつくること、そのために脚作りをするときに走ります」と活用法を説明する。「上りではお尻や大腿裏の筋肉を使うことはもちろんですが、腕をしっかり引いて、上半身を使って推進力を得られる走りを意識します」。入学当初は上りが「すごく苦手」だったが、今では上りの後に平地を走ると「良いフォームで走れるようになった」と変化を実感できている。御勅使南公園クロスカントリー・コース ロードほど長い距離の上りや下りはないが、小刻みなアップダウンが連続する。2kmの周回コースなので距離(負荷)を調整しやすいメリットもある。土の上を走ることで、ロードやトラックでは得られない効果もある。伊藤は「しっかり重心を踏んで蹴らないと進みません。使うべき筋肉を使って、良いフォームで走る必要があるんです。平地を走るときもそこを意識しやすくなります」とクロスカントリー重視の理由を説明した。山梨ならではの練習コースの山梨ならではの練習コースの特徴を3選手が紹介特徴を3選手が紹介

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