◉3年生トリオへの期待 チームの底上げのためには、新たな力が台頭する必要があるが、徳田秋斗、大西陸、砂川大河の3年生トリオへの期待が大きい。3人とも箱根駅伝出場経験こそないものの、練習実績や競技への姿勢が高く評価されている。 徳田は故障が多い選手だが「股関節の動きをよくするためにゴムを使ったスクワットや、横の動きを良くするためのドリルを行っています」と、故障予防に万全を期す。 昨年はしっかり準備をして夏合宿に臨み、その時点では精一杯の内容を行った。それでも9月にケガをして、「10月に無理矢理頑張って11月のハーフマラソンは走れたのですが、そこから調子を上げられませんでした」と言う。 今年は昨年以上に、夏合宿◉北村の強さは日常生活に 日本人エースの北村は、昨年の予選会で18位と健闘し、本戦でも強力選手が多い4区で区間10位と健闘した。23年シーズンの目標を以下のように設定している。「関東インカレは10000mなら8位以内、ハーフなら優勝を目指します。予選会は日本人トップ、本戦は区間賞です」 北村は勝負強さを研くために、ラストスパートの改善に◉チームスピリッツに込め 1月17日に引き継ぎ式を行い、川原正輝(4年)新キャプテンを中心とした新チームがスタートした。今季のチームスピリッツは「『水天一碧』~返り咲け甲斐の逆襲~」と発表された。「海や水と空は、青い色でひと続きになって見える、という意味です。青は山梨学院大のチームカラー。青一色でまとまって、チーム力で戦っていくための言葉なんです」10 昨年度は4年生に強力な選手たちがいた(P6参照)。彼らの抜けた穴を埋めるとき、留学生選手や日本人エースの北村惇生(4年)の力だけでは難しい。「全体的な底上げ」(川原)が必要なのだ。それは選手全員が自覚を強く持たないと成し得ない。 青一色になれたとき、「関東インカレの1部残留、全日本大学駅伝出場、箱根駅伝予選会3位以内通過、箱根駅伝本戦シード権獲得と総合記録の山梨学院大記録更新」という目標に近づいていける。着手している。「ラストだけでも10秒速くなり、順位も大きく変わってくる」と北村。400 mHでリオ五輪準決勝を戦った野澤啓佑コーチに、短距離の走法やトレーニングの指導を請いに行っている。 しかし北村の一番の強さは、日常生活をしっかりと送っている点にある。栄養バランスの良い食事を心がけ、寝る前にスマートフォンを見ないなど、睡眠の質にも気を配る。書物からもストレスをためない考え方を学んでいる。 チームが1つにまとまるための中心選手になる。られた選手たちの思い23年度は23年度は“青一色”「チーム力で戦っていく」「チーム力で戦っていく」日本人エース北村は日本人エース北村は学生トップレベルに意欲学生トップレベルに意欲“青一色”でまとまりでまとまり
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