多様な仲間と切磋琢磨して、めざすは「日本一」

　高校時代に陸上部のコーチから「全国をめざせる力がある」と勧められて始めた競歩。日本一の栄冠を勝ち取るために故郷の茨城を離れて強豪選手を輩出している山梨学院大学に入学しました。
　陸上競技部には全国から実力がある選手が集まっています。西日本出身の選手は関東の選手とはまったく異なるものの見方をしていたり、大学生になってから今までの自分が狭い世界しか見ていなかったことに気付かされました。日本一をめざすためにも多様な価値観に触れ、人間としての幅を広げることは大切なことではないかと感じていますが、自分と異なるタイプの人と話すことは純粋に楽しいです。同じ部の駅伝選手の外国人留学生とも仲良くなってお互いの競技について語り合ったり……良い意味で刺激が多い大学生活を過ごしています。

アスリート人生のその先まで考えて学びたい

　スポーツ科学部のカリキュラムには、競技力向上に役立つ多くの授業が開講されています。コーチング、メンタルトレーニング、チームマネージメントなど、競技を支えるための専門知識もたくさん学べます。
　私はできれば大学卒業後も実業団などで競技を続けたいと考えていますが、いつかアスリート人生にピリオドを打つ日が必ずやってきます。そんな時に大学で学んでいる知識が、きっとその先の人生のステップを進むための大きな力になってくれるはずです。生涯スポーツコースの授業を受けたり、トレーナーなどの資格取得を通して、子どもや高齢者のスポーツ指導を行うための知識やスキルも身に付けていきたいと思っています。自分自身、スポーツとは生涯関わっていきたいですからね。

学部の学びと練習の相乗効果に手応えあり！

　スポーツ科学部での学びと陸上競技部での練習は私の中では密接に結びついています。たとえば「スポーツ生理学」「体力論」といった授業では最新の測定機器などを使って自分の能力の現状を知ることができますが、その結果を競歩の練習に活かしています。実技の授業では陸上競技以外のスポーツを経験しますが、異なる競技の視点が競技力向上のヒントになったこともあります。こうした学部での学びと日々の練習の相乗効果によって、大学入学以来、着実に自分の技術力が向上しているという手応えを感じています。もちろん日本一への道のりは簡単ではないと思いますが、スポーツ科学部という恵まれた環境をフルに活用して着実に目標に向かって進んでいきたいです。