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2011年8月2日(火)

山梨学院ワイン講座2011特別編「東北のワインを語る夕べ」が開催されました

 山梨学院生涯学習センターは、2011年7月30日、「東北のワインを語る夕べ」と題して、山梨学院ワイン講座2011特別編を開催しました(会場は山梨学院生涯学習センター講義室)。悪天候にもかかわらず、様々な立場の50数名の参加者が集まりました。

 前半の第Ⅰ部では、山本博氏(日本ワインを愛する会会長)と岸平典子氏(タケダワイナリー代表取締役社長)を講師に迎え、笹本貴之氏(ワインツーリズム事務局長)の進行により、「東北産ワインの魅力と将来」をテーマに講演会を行いました。そのなかで山本氏は、東北の自然条件とグローバルな基準との間で格闘しなければならないことの困難さを中心に、東北地方におけるブドウ栽培やワイン生産の状況について解説しました。また岸平氏は、タケダワイナリーの概要、その土地に根づいた種類の葡萄を大切にする必要、ワイン醸造における思想的な側面などについて語った後、「震災や原発事故などの様々な困難があってもワイン造りを粘り強く続けてゆきたい」と抱負を述べました。

 続く第Ⅱ部は、会場をキャンパス内の別棟(Student Lounge “Y”)に移し、「試飲と意見交換」の時間として実施しました。試飲は、小牧康伸氏(シニアソムリエ)の解説・指導により進められ、天野新一郎氏(ソムリエ/スローフード甲州代表)および依田順子氏(依田酒店店長)がサポートしてくださいました。試飲ワインとしては、主催者が用意したタケダワイナリー(山形県上山市)の4品目のほか、次の各ワイナリーおよび酒店からの寄贈によるワインが用いられました:エーデルワイン(岩手県花巻市)、高畠ワイン(山形県東置賜郡高畠町)、中央葡萄酒(山梨県甲州市)、依田酒店(山梨県甲府市)。また、参加者からも好みのワインが種々持ち込まれ、それらをもとにした活発な意見交換が行われました。

 全体で3時間半ほどのイベントでしたが、東北のワインについて理解し、同時に、山梨のワイン、あるいはワインの産業・文化そのものについても再認識する、貴重な機会となったと言えます。

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