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山梨学院大学お知らせ一覧

2020年4月3日(金)

入学にあたっての学長からのメッセージ(新入生及び保護者の皆様へ)

 新入生の皆さん、ご父母あるいはご関係の皆様、本日はご入学、誠におめでとうございます。心よりお慶びを申し上げます。この度、新型コロナウイルスの国内感染拡大により、「2020年度山梨学院大学・同大学院並びに山梨学院短期大学合同入学式」を中止せざるを得なくなったことは誠に残念ですが、新入生の皆さんの入学を心より歓迎する気持ちに何ら変わりはございません。教職員一同、皆さんがこの酒折キャンパスで豊かな学生生活を送り、自らの可能性を広げていくことができるよう、その成長を全力で支援していきます。

 新入生の皆さんは、これから始まる大学生活に大きな期待をお持ちのことと思いますが、同時に、現在、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、学業や文化・芸術・スポーツ活動に、どのような影響があるのか不安な日々を送っていることと思います。大学では、皆さんが、これから安心して学業等に専念できるように、出来る限りの環境を整えるべく準備を進めています。大学に限らず、現在は世界中であらゆる人々がこれまでに経験したことのない感染症の拡大という状況に立ち向かっています。必ずしも唯一の正解があるわけではない中で、必死に考え、最善の策を決定・実行しています。世界が協調して、この状況に打ち克っていかなければなりません。

 本学の教育理念は「日本文化への深い理解と広い国際的視野をもって社会に貢献する人間の育成を目指し、豊かな教養と創造力を備えた人格の形成を図る」ことにあります。新入生の皆さんが、本学での学生生活を通じて、「自らよく考え、チャレンジする意欲をもち、激しく変化する社会の未来を切り拓いていく人材」に成長してほしいと願っています。

 また、本学には、多くの留学生も入学してきます。今般、新型コロナウイルスの世界的蔓延に対する恐怖心から、各国で特定の人種や国籍の人々への差別や偏見が見受けられることは非常に残念なことです。世界的歴史学者・哲学者で『サピエンス全史』の著者であるユヴァル・ノア・ハラリ氏は、人類が新型コロナウイルスといかに闘うべきかについて「今こそグローバルな信頼と団結を」と呼びかけています。世界から留学生が集う山梨学院大学の学生には、日本人学生・留学生どちらもが、このような状況だからこそ一層お互いへの敬意を持って、平和で調和のとれた豊かな社会の創出に向けて貢献できる人材へと成長してほしいと期待しています。

 山梨学院大学も、また皆さんと一緒に、この厳しい状況下において、より充実した学修環境を提供できるように、努力を続けます。変化する社会に挑戦し続けること、そこで自らの力を信じ、社会への貢献を模索し続けること。これは新入生の皆さんに本学が期待することであると同時に、大学自身が目指すことでもあります。大学も皆さんも、ともに、学び続け、挑戦し続けていきましょう。

 結びにあたり、改めて新入生の皆さんの今後の成長を心より祈念し、学長のメッセージといたします。本日は、ご入学、誠におめでとうございます。


2020年4月3日
山梨学院大学学長 古屋光司

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