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山梨学院大学 教員プロフィール

法学部政治行政学科 教授

竹端 寛(たけばた ひろし)

担当科目
政治行政入門Ⅱ
ボランティア・NPO論
地域福祉論
福祉政策
福祉社会学
基礎演習Ⅰ
基礎演習Ⅱ
専門演習Ⅰ
専門演習Ⅱ
専門演習Ⅲ
講義日
火曜日・水曜日・木曜日
研究室
新12号館2F 2-11研究室
専門分野
福祉社会学、障害者・高齢者政策
最終学歴
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了
取得学位
博士(人間科学)、大阪大学
主な所属学会
日本社会学会、日本社会福祉学会、日本地域福祉学会、国際ボランティア学会、福祉社会学会、日本NPO学会
ブログ・ホームページ等
http://www.surume.org/

研究のヴィジョン

障害者・高齢者の地域自立生活支援とアドボカシー(権利擁護)やノーマライゼーション、支援者のエンパワメント(現任者教育)等に主な関心があります。
大学院時代の精神科病院でのフィールドワークを皮切りに、スウェーデンでの半年にわたる障害者支援に関する現地調査や、日本の入所施設から地域移行された方々への聞き取り調査、アメリカ・カリフォルニア州での権利擁護機関の実態調査、など現場に根ざした調査を続けて来ました。
その一方、国内では福祉現場に携わる支援者や行政職員のエンパワメントにも実践・研究の双方で関わっています。ミッション重視型組織を目指した福祉施設の変革支援や、県レベルでの障害者福祉行政の特別アドバイザーとしての支援なども行っています。
また最近では、地域包括ケアシステムと障害者自立支援協議会という2つの舞台装置を主軸にして、福祉の街作りがどう展開出来るのか、にも興味を持ち、研究と実践を行っています。
上記を通じて、日本における地域自立生活支援のあり方に関する制度・政策論的研究も進めていきたい、と考えています。

主な研究業績

【著書(最近のもの)】
単著 『枠組み外しの旅-「個性化」が変える福祉社会』青灯社、2012年
共著 「適切なサービス提供体制の確保」 川村・立岡・千葉・桜井編『福祉サービスの組織と経営』久美株式会社 p150-160、2010
共編著 『障害者総合福祉サービス法の展望』ミネルヴァ書房、2009年
共編著 『シリーズ・基礎からの社会福祉 障害者福祉論』ミネルヴァ書房、2008年
共編著 『精神保健福祉士養成テキストブック4 精神保健福祉論』ミネルヴァ書房、2008年
共著 『支援の障害学に向けて』現代書館、2007年
共著 『福祉先進国における脱施設化と地域生活支援』現代書館、2007年

【論文(最近のもの、全て単著)】
「『病気』から『生きる苦悩』へのパラダイムシフト-精神医療革命の構造」山梨学院大学法学論集70号、2013
「精神保健福祉法をどう変えるのか : 権利擁護の観点から」 精神医療第4次(67)、p46-56、 2012
「否定された障害者制度改革-『障害者総合支援法案』の問題点」 部落解放 (663)、p 95-103、2012
「枠組み外しの旅-宿命論的呪縛から真の<明晰>に向かって-」 東洋文化 (92), p173-200、 2012(査読論文)
「NPOのアドボカシー機能の『小さな制度』化とその課題-精神医療分野のNPOの事例分析をもとに」 ノンプロフィット・レビュー 11(1),p33-43、2011(査読論文)
「福祉現場の構造に関する現象学的考察-『U理論』と『魂の脱植民地化』概念を手がかりに」 山梨学院大学法学論集68号、p363-389、2011
「ニーズ積み上げ型か、予算上限型か?-協議調整モデルやパーソナルアシスタンス制度導入時の課題」 季刊福祉労働 (131), p157-163、2011
「差別の禁止と地域移行・権利擁護政策」発達障害研究 32(5), p406-414, 2010
「地域移行・地域生活の権利-『あるべき姿』と『現実』の対比の中から『問題』を考える」福祉労働 (129),p 41-49, 2010
「ボランタリー・アクションの未来 : 障害者福祉政策における社会起業家の視点から」ボランティア学研究Vol.10、p15-38、2010(査読論文)
「Where should the Japanese disability policy go? From the comparison to the long-term care social insurance system in Japan」 7th East Asian Social Policy (EASP) research network International Conference 20th-21st Aug. 2010, Sogang University, Korea
「The possibility of “professionalized advocacy community” in Japan: From the comparison of advocacy-oriented NPO in the human services in Osaka and California」 ISTR (The International Society for Third-Sector Research) 9th INTERNATIONAL CONFERENCE, July 7-10, 2010 Kadir Has University, Istanbul, Turkey
「セルフアドボカシーと権利擁護」季刊福祉労働126号、2010年
「Bridging social policy and social work: a training course of disability policy formulation and social work skills for front-line municipal bureaucrats」 The 6th East Asia Social Policy research network (EASP) international conference, 3-4 July 2009, University of Sheffield, UK
「How we overcome the “straitjacket vendorism”: A case study of a social service provider in Japan」 THE 6th International Society for Third Sector Research (ISTR) ASIA AND PACIFIC REGIONAL CONFERENCE ON THE THIRD SECTOR, NOVEMBER 2-4, TAIPEI, TAIWAN
「米国の学校における隔離・拘束-教育と支援の文化間対立を超えるために」季刊福祉労働123号、2009年
「相談支援と権利擁護-カリフォルニア州と日本のピア・セルフアドボカシー」季刊福祉労働124号、2009年
「福祉行政職員のエンパワメント研修」山梨学院大学『法学論集』63号、2009年
「精神保健政策の変容-カリフォルニア州における精神保健政策の分析をもとに-」『福祉社会学研究』5号、2008年(査読論文)
「How do we work for ”wicked problems” in local community? The analysis of bureaucrat-led network in local disability policy in Japan」 Fifth East Asian Social Policy Research Network International Conference 2008
「ノーマライゼーションを『伝える』ということ」『季刊福祉労働』119号、2008年
「権利擁護の4つの側面」『季刊福祉労働』117号、2007年
「強制入院時における『患者の権利擁護官』の役割」『季刊福祉労働』116号、2007年

教育のヴィジョン

何らかの福祉的ニーズを抱えた人のエンパワメントや地域自立生活支援を研究してきた私にとって、大学生の皆さんも「何らかのニーズ」を抱えておらえる方が多く、教員による学生エンパワメントが大切だと感じています。特に高校まで先生による管理に馴染んできた彼ら彼女らが、自分のことを自分できちんと管理(セルフマネジメント)し、能動的かつ自発的に動き出すためには、「はじめの一歩」を押し出す支援が大切だ、と考えています。
そこで、授業においては出来る限り毎回、学生にある課題に関する問いを発し、授業中にそのことついて自分の考えを紙に書いた上で、マイクを向けて発表してもらうよう心がけています。これは数人規模の演習から100人規模の授業まで、共通しています。どんなに稚拙な意見でもいいから、「わからない」「興味ない」で済ますことなく、一つ一つの事を深く考え、自分なりの意見としてまとめる練習をする中から、社会人として必須の状況把握・分析能力が芽生えてきます。学生にこのことを実感してもらう為に、毎回の授業ではみなさんへ「問い」続けています。

主な教育・指導

◎専門演習1(2年生対象の通年のゼミ)
・山梨学院大学 学生チャレンジ制度受賞…3回
・活動内容の新聞での特集記事掲載…3回
・昭和町議会における模擬議会・ワークショップでの発表

◎専門演習2・3(3,4年生対象の2年連続のゼミ)
<指導した学生達の卒論題目>
「障害者差別と社会の関係:相対的概念からの考察」
「母子家庭は特別な存在なのか」
「ボランティアへの参加:ボランティア活動への継続的参加を目指して」
「障害者の政策参画-自立支援協議会の取り組みから」
「失敗から学ぶ組織経営論-スポーツNPOの生成から解散まで」
「働くための育児政策-働く母親への育児支援策対比から」
「不登校-私の行動を抑制するもの」
「自閉症児の魅力」
「日本の補助犬は少ないのか-日本で補助犬が普及するには」
「男性の育児参加」
「障害受容-体験から社会を考察する」
「制度の枠組みと地域支援」
「山梨県における仕事と子育ての両立環境について」
「介護保険制度と地域格差-茅野市と北杜市の比較から考える」

社会活動のヴィジョン

研究・教育と共に、地域や社会への貢献も、大学教員としての責務だと考えています。特に、福祉分野では、「人作り」が大切な仕事であり、継続的な人材育成のお手伝いに携わっています。また、近年は国や都道府県レベルでの、障害者福祉政策をより良い内容にするためのお手伝いもさせて頂いています。

主な学内活動・社会活動

山梨県障害者自立支援協議会座長
山梨県相談支援体制整備特別対策事業「特別アドバイザー」(~2013年3月)
三重県相談支援体制整備特別対策事業「特別アドバイザー」(~2013年3月)
内閣府障がい者制度改革推進会議 総合福祉法部会委員(~2012年7月)

その他、障害者・高齢者支援に関する講演多数。