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山梨学院大学お知らせ一覧

2018年3月23日(金)

日本ワインの新たな試み(その2)

2018年3月3日(土曜日)、山梨学院生涯学習センターの主催により、山梨学院ワイン講座2017特別編が開催されました(会場はキャンパス内 Student Lounge “Y”)。7回目となる今回の「特別編」では、ワイン法およびEU法の専門家である蛯原健介氏(明治学院大学法学部教授)を講師に迎え、「日本ワインの新たな試み(その2)」というテーマのもとに開催し、50名の受講者が集まりました。

 第Ⅰ部では、コーディネーターの笹本貴之氏(笹本環境オフィス株式会社代表取締役)と試飲指導助手の依田浩毅氏(依田酒店代表取締役社長/JSA認定ソムリエ)によるオープニング・トークの後、蛯原健介氏に「これからの日本ワインとワイン法」と題して講義を行っていただきました。蛯原氏は、最初に、日本におけるワインの生産・消費に関する近年の傾向や状況について概説した後、次いで、ワインの表示に関して2018年10月から施行される新基準(いわゆる「ワイン法」)について、特に地名表示の問題を中心に解説してくださいました。
 第Ⅱ部では、小牧康伸氏(食物栄養科非常勤講師/シニアソムリエ)の解説・指導および依田浩毅氏と依田順子氏(「十四番目の月」店長)のサポートのもと、蛯原氏からのコメントを頂きながら、5種類の公式試飲ワインの試飲が行われました。会場には、そのほか、山梨県や日本各地のワイン合わせて40種類余りの自由試飲ワインとともに、北海道や山梨の食材を使った料理なども用意され、参加した方々はワインと料理の様々な組み合わせを楽しく試みている様子でした。全体をとおして、受講者から熱心な質問や発言が数多く出され、「ワイン法」が日本ワインの造り手と消費者の双方にもたらす問題について考える貴重な機会となったと言えます。

 なお、この「特別編」は、元々は東日本大震災で被災した東北地方に対する連帯と支援を目的として始められたもので、昨年度までと同様、講座の終盤には残ったワインを対象としたチャリティーオークションが行われました。その売上金は、会場内に設けられた募金箱に集まった義援金とともに、日本赤十字社に送金いたしました。

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