|
古屋ゆり子さんが経営する美容室ビジュとドア一枚でつながっているカフェが旦那様の繁男さんがマスターを務める「カフェ ビジュ」である。昨年のリニューアルでカフェスペースも広がり、ますます美味しい時間をゆったりと楽しめるようになった。
そんなカフェで出しているのは数種類の「スペシャルティコーヒー」。山梨県内では専門店はこの「カフェ ビジュ」だけ!!!
カフェ ビジュで出している「スペシャルティコーヒー」とは生産者や豆の種類、精製方法などが明確でかつ生産国の個性が香味に表れている豆のこと。とは言え、スペシャルティコーヒーという言葉がコーヒーマーケットで使われるようになったのは2000年以降にすぎず、定義や味の判断基準は今も模索段階だそうだ。また、いくら高品質な豆であっても保存状態や焙煎方法によってコーヒーの香味は大きく違ってくる為、カフェ ビジュでは新豆のみを使用。定温輸送・定温倉庫での保管を徹底し、昨年購入した焙煎機で繁男さん自らが丁寧に焙煎している。業務用の焙煎機は以前カフェスペースとして使っていた場所の1/3ほどを占領し、お客様の目が届くところで焙煎できるようになっている。
もともとハードディスクの製造会社に10年ほど勤めていたという繁男さん。ゆり子さんが独立し、自身の美容室を持つ事になったとき、カフェスペースを作る事はもともと設計にあったが、ここまで本格的に自分が関わることを決めたのは実はオープンから少し経ってからの事だった。
「会社で早期退職者を募集していたこともあって退職を決めました。」
しかし、すぐにコーヒーに目覚めたわけではなく、1年ほどの間特に何もしないという休息の時間をとったという。そんな中出会った一冊の本「コーヒーのテイスティング」(著:堀口俊英)から「スペシャルティコーヒー」という世界を知り、興味を持った。繁男さんは早速、著者の営むお店にゆり子さんと一緒に行き、今まで味わった事のないコーヒーの美味しさに感動。そしてお店を訪れた経緯をスタッフにお話するとたまたまいらっしゃった著者の堀口さんご本人がコーヒーの淹れ方を教えてくれたという運命的な出来事が重なった。こうして今までのコーヒーの常識をはるかに超える深いその世界に徐々にのめりこんでいった。
「お客様に提供する以上はプロとしての知識をしっかり持って、香味の特徴や美味しいコーヒーの理由を正確にお伝えしたい」
その言葉の通り、何を聴いても詳しく説明してくれる信用のおけるマスターだ。
|